嫌だというエネルギー。子どもが泣くときの話

先日のことになるが…
長男ハッチ、学校から帰ってきて号泣。
水曜はテニスのサークルがあり、
6時頃に帰ってきて「宿題できてない」
という状況に毎週なるのだが、
今日は宿題が出てるの
「オレのクラスだけだ」
と言って泣いているのだ。
バンコク日本人学校の4年のクラスは
現在11クラス。
各クラス11人に
決して確認してないと思うが、
とにかく本人はそう思い、
そもそも宿題が嫌な気持ちとつながって
号泣しているのである。
1時間ほど泣いて、泣きながら夕ご飯を
食べて、しばらくして
「オレ、なんで泣いてたんだろう」
と言って、宿題をし始めた。
宿題は30分もかからず終わった。
その2日後くらいに、
次女フローレン。
宿題の音読をしたつもりが、範囲が違い、
「もう一度正しい範囲を音読しないと
いけない」と気がついた。

1時間ほど号泣。
あまりにも悲しそうに激しく泣くので、
遊びにきていた友だちのママが
心配してくれるほどだった。
それを見ていたハッチ、笑って
「フローレン、泣いてる時間に
音読やったら終わるよ」
と言った。(笑)
まあ、アレですよ。
お前が言うのか
という話ですけどね。
そして宿題という原因で
こんなに長らく泣けるなんて
どんだけ似た者兄妹やって
話なんですけどね。
私はハッチに言いました。
「泣かないで宿題やった方が
いいってことは、
本人が1番よく分かっているんだよ」
「でも、嫌な気持ちがどこかに行くまで
泣くしかないんだよ」
「泣いたら次に行けるから、
気の済むまで泣いたらいいんだよ」
と。
フローレンは半泣きの状態で
私の与えたオヤツを食べて、
嗚咽にまみれながらも音読して、
終わってから元気になり、
あとは生き生きと遊んでいた。(笑)
長女ラスカルのときは、
あまりそういう理由で
泣かなかった気がするのだが、
もしこんな風に泣いていたら、
ハッチみたいなことを私が言ってたのかも。
そう、いわゆる正論ですね。
でも正論って机上の空論のことが
多くて、だいたいは感情を無視して
論が進むことが多い。
感情って一見、理論的ではないから。
それで、
その子どもたちを見てて、
すごく思ったんですよねー。
ああ、
嫌だって大声で泣けるエネルギーって
なんて大切なんだろう。
って。
最近よくバンコクでは
激しい雷雨があるのですが、
ほんとに凄まじい爆発音と稲妻で、
ちょっと家大丈夫かな、と思うくらいの
時もありました。
多分、嫌な時のエネルギーって
雷雨に似ていて、
時に爆発的な
怒りや悲しみが噴出するんだと、
自分を振り返っても思います。
でも大人になればなるほど、そういう
ナマのマイナスな感情って
「子どもっぽい」
と、封印されがち。
それでもインド人やタイ人を見てると、
結構大人でも道端で大喧嘩してたりして、
我々日本人はそういう風景を
見慣れないからオッと思いますが、
あれってホントはある程度は
必要なことなんだな。と最近思う。
嫌だ!っていうのは「何かをやりたくない」
というわがままなのではなくて、
とにかく嫌なんだという自分の気持ちを
表現しているだけなんですよね。
それで、その表現を我慢させて
泣かないの!とかいって、
正しい方向に導いてあげたり
しなくても良いんですね。
黙って見守っていれば、
そのうち自分で動くんです。
今フローレンは、新しく
ダンスを習いたいと言って、
通ってるのですが、
やりたいのに、先生や教室の
雰囲気が怖くてできない。
家では張り切って
たくさん練習しているのに、
洋服もわざわざダンサーっぽい
服に着替えて向かうのに(笑)
行くと半泣きになり、
1時間座って見ている、
という状況が続いています。
一応時々声かけてみるのですが、
特に彼女にはそういう声かけは
必要ないみたいで、
テコでも動かない。
これも、嫌な気持ち、怖い気持ちと
自分が向き合い、乗り越える
大切な時間なんだろうな。
いつか必ず元気に参加するのだろうな、
と思いつつ、
母としてはレッスンフィーが気になる
ところでもありますが(笑)
じーっと待っています。
しかし、
そのテコでも動かない感じ、
すごいな。
私も嫌なときは嫌だと
言ってみることにしよう。
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コメント

  1. さきー より:

    SECRET: 0
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    私は駐在や海外生活とか関係ないのですが、ほっこりさんの育児論を参考にしてます!
    ひとりっ子を心配して親がリードしてしまいがちなので、三人育児をされているほっこりさんの言葉はとても響きます。
    ひとりっ子なので難しいかもですが、私もじーっと待つ母になりたいです。

  2. みな より:

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    PASS:
    激しく同意パート2(笑)
    日本人の子育てって、
    割と正論が多い気がする。
    そして泣くことは悪、みたいなのもあって、
    いつまでもメソメソしない、
    とか、
    泣いていても始まらない、
    みたいな感覚があるかも。
    私もつい次女が泣き続けると
    そう言いたくなっちゃう。
    でも泣くこと、動かないことで
    気持ちの区切りや整理がつくのだ、
    気持ちに正直に生きようぜ!
    って育ったら
    気持ちが楽だろうな~。
    いいブログを拝見しました。

  3. Motoka☆ より:

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    PASS:
    またまた素敵な記事をありがとうございます。
    最近小2の長男に悩むことが多く夫と共にどうしたもんかと困っていました。
    ほっこりさんのブログを読んで、私は感情を無視した正論を突きつけてしまうことが多々あったのかもと反省しました。
    嫌だと言うエネルギー、動かないエネルギー、もっと大切にして優しく見守ってあげようと思いました。なんだか明るい光が差し込んだ気分です笑
    夫にもシェアして読んでもらい共感しておりました。
    ありがとうございます!!

  4. hokkori より:

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    PASS:
    >さきーさん
    ありがとうございます!!!
    偉そうに書いてますが、私も、悩みも失敗も多き子育て、真っ最中です…。
    でも共感していただけてとっても嬉しいです!!子どもは自分で成長するの力があって、私は口出ししない方がいいんだろうなと思う、思うんだけどつい言っちゃいますーーー!

  5. hokkori より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >みなさん
    幼稚園が始まって、みんなママと離れるのが嫌で号泣するやん?そこで、先生が「泣いていいんですよ」って教えてくれて、子どもには泣いちゃダメと言ったことなかったの。
    それなのに、息子が「泣いてもいいの?泣いちゃダメなんじゃないの?」って聞いてきたことがあり、子どもってなんか色んなことからルールを感じ取っていくんだなと思ったことがあるんだ。
    泣かないで幼稚園に行くことが理想なんだって、子どももよく分かってるんだなあって。
    共感嬉しいー!!!いつもありがとう!!

  6. hokkori より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >Motoka☆さん
    息子さん二年生なのですねー!
    男の子って、こちらが思う「二年生ならこれくらいのことができてほしい」という基準みたいなのを、かなり下回りません??
    いや人によるのかな?
    うちは姉、弟という順番だったので、姉の基準から言うとかなりゆっくりな成長だなと感じます。
    でも四年生後半になってきて、ようやく人間になってきたかも…って感じます!(笑)
    (それまでは子犬みたいな感じ…?!)
    お互い、気長に成長を待ちましょうねー!!

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