年々辛くなる「フィルミレンゲ」で呼吸困難になりつつ別れの歌を歌う

先日、フィルミレンゲでした。    
フィルミレンゲとは、本帰国やスライドで インドを去る友だちにさよならを言う会。  
そういえば… 去年はラスカルがこの時期 フィルミレンゲをしてもらった。  
しかし本帰国でなくインター転校のための、 在籍わずか半年のフィルミレンゲ。  
タイミングも早かったので、そのとき一緒にお別れしたのは数名。
私としてはとっても軽い感じで終わった。  
しかし今回は修了式というのもあり、 各学年10人近くの人数が転出する。  

多っ。 
各学年2クラスか1クラスしかない中での これだけの転出。 クラスの空気が一変しそうだ。  
中には3年半とか、5年とかのインド生活を 過ごしてきた子ども達もたくさん。  
まだ10年かそこらの人生で 3年や5年がどれほど長く 大きな体験だったろうか。  
インドを離れて日本に戻ることは、  
外国に移り住むくらい アウェイな感じなんだろうか?  
相当のチャレンジを求められるのだろうか?  
今見ているインドの風景が、 心の原風景になっていくのだろうか?  
それとも、インドのことは割とすぐ 夢みたいな感じになって、 日本の生活にあっという間に戻るのだろうか?  

それはいつか私も通る道でもある。  
色々考えてしまうと、もう オバちゃんは泣けてきた。    
私は今回コールマユールとして ほとんど練習できていないのに 離任式に生歌BGMとして参加。
曲目は 「じゃあね」 「believe 」 「旅立ちの日に」  
じゃあね、は谷川俊太郎作詞の 明るい感じの別れの歌。  
忘れちゃっておくれ
あの日のこと
悔しかったあの日のこと  
ひとりぼっちは怖いけど
君には君の明日がある  
いつか見知らぬ夜明けのかなたで
また会うことがあるかもしれない  
じゃあね もう振り返らなくていいんだよ  
さよならよりもさりげなく じゃあね  
みたいな。      
わざと明るく、重くならないように。 でもほんとはすごく深い思いの別れ…    
あかん 歌詞の意味考えたら 歌えへん!!  
もちろん他の2曲も言うまでもない。  
泣きながら呼吸困難気味に 歌う羽目になった。(笑)      

私たちはそもそも 日本の友だちから悲しく別れ、ここにやっと慣れてきたとこなんだよ。  
慣れなくて辛い中助けてもらって、 やっとやっと生活を送っていて…  
そんな中で仲良くなった、助けてくれた友だちが次々帰っていく。    
そしていつも思い知ることになる。  

また明日ね!っていう言葉は とっても贅沢な言葉で  
いつも時間は限られていること。    
期間限定で住んでいる私たちは 常にその別れと近いとこにいる。  
すごくわかっていたつもりだったけど  
ああ…   もっとたくさん仲良くできたのに。
もっとあれもこれも一緒にしたかった。
一緒にいる時間を、 もっと大切にすれば良かった。  
もっと目の前の生活を 愛したら良かったと。    

私は本当に不器用で、 目の前の時間がどうしようもなく 手から滑り落ちていくのを ただ見つめるしかないんだよね。    
でも   別れがあるからこそ、出会いがあるし、 再会する楽しみもある。    
フィルミレンゲは 「また会おう」って意味だから。      
また会おうね。   今までホントにありがとう!!!

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